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光り人、光りごと Hikari‐bito,Hikari‐goto:支援体質の人々に共通すること

作成者 admin 最終変更日時 2010年02月22日 13時14分

② 支援体質の人々に共通すること

 前回に引き続き、自己紹介を兼ねて「支援」について考えてまいりたいと思います。

 1年間のニューヨーク語学留学(遊学?)から帰国後、しばらく家で過ごしました。1992年当時、仕事をしていない若者は「プー太郎」と呼ばれましたが、気づけば私もプー子です。あのころ、日記に記したことをはっきりと覚えています。「退屈で死にそう」。冗談ではなく本心でした。

 やはり人は、「誰かに必要とされ」、「誰かに喜んでもらい」、「誰かに褒められる」ことで、自分の存在意義を感じるのでしょう。これもきっと支援につながる考えかと思います。

 再就職活動の結果、望んでいた記者の仕事に就けました。宿泊・飲食産業の業界誌『週刊ホテルレストラン』(オータパブリケイションズ社)の編集部です。

 余談ですが、25歳で未経験。正社員採用は高い壁でした。 が、ツイテいました。当時の編集長はちょうど大人のピアノ教室に通い始めた時期。仕事には何の関係もない「ピアノも弾けます♪」という一言が功を奏しました。まさに「芸は身を助ける」でした。

 「ここを退職するときは、独立するとき」と決めていました。7年間、企画・取材・執筆・撮影・編集など多くを学びました。OLになり、副編集長という管理職も経験したことで、組織人の楽しさや苦労も人並みに知りました。失敗もしました。これらは、現在の活動のすべてに役立っています。右も左も分からない新人を育てていただき感謝しています。

 2000年1月にジャーナリストとして独立しました。「ジャーナリスト」の力量などありませんでしが、堂々と名乗れる日を目指しました。翌年からは経営コンサルタントの国家資格「中小企業診断士」の資格に挑戦し始めました。

  「努力家だね」と言われることがあります。でもそれは半分しか当たっていません。もう半分は、「勉強させてもらえる環境に恵まれていた」のです。こちらのほうがずっと大きな要素でした。長年、支援を受けていたことに気づけたのは、恥ずかしながらここ数年のことです。

 独立と勉強によって、世界の広がりを実感しました。世の中にはさまざまな業界・企業があり、いままでの世界はほんの一部でした。NYのときと同様、世の中の多様性に気付いたのです。さらに驚いたのは、「ホテル・旅館・レストラン以上に、顧客満足・社員満足を高めている会社がこんなにある!」という現実でした。籠の中の鳥が、外の広さに驚いているような感覚です。

 この延長線上に、3つ目のターニングポイントが待っていました。工務店「近代ホーム」の松本祐会長との出会いです。

「人の喜ぶことをすれば、自分に喜びが返ってくる」

 ご自身の哲学を経営でも実践し、躍進し続ける近代ホームのルポルタージュを『グレートスモールカンパニー』(現代書林,2005年)という本にまとめる機会を得ました。本書のテーマ「きれいごとでいこう!」への共感の輪は、いまも広がってくれていますし、これからも松本会長は心の師匠です。

 出版社時代から数えると、記者歴は18年目に、独立後に始めた講演活動は11年目に入りますが、大切なのは時間の長さよりも「質」だと感じます。

 質とは、「どれだけ真心を込め、その真心を行動に移したか」ではないでしょうか。

 ところが、言うは易し行なうは難し。日々もがいている最中ですが、私が幸せなのは仕事の軸が「顧客満足」、「社員満足」であるお陰で、自分よりはるかに人徳の高い人にお会いできることです。人の幸せを心底から願い、実践している方々にたくさん出会えるのです。

 考えてみると、尊敬してやまない人々は例外なく、「支援体質」です。

 たとえばーー、

 肩書きの上下はあっても人間的な上下を感じさせません。

 命令を好まず、相手が自ら進んで動こうとする気持ちを尊重します。

 どうしたらこの人のためになるか、と常に想像し、行動に移します。

 支援することをほとんど趣味のように楽しんでいます。

 相手の成功を自分のことのように喜び、相手の失敗を許容します。

 きっとこれが、「最も疲れず、最も継続できるあり方」なのだと思うのです。

 一歩でも支援体質に近づけるよう、心の豊かな人々にどんどん感化されていきたいと思っています。

 次回からは、取材などで出会った「光り人」、見聞きした「光りごと」をご紹介していきます。