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『SHIENと将棋』(第10回)-「将棋ばかりさせないでください」

作成者 admin 最終変更日時 2010年06月09日 11時47分

私は、毎週土曜日に、子どもたちに将棋を教えています。

今春も、将棋を指したいと入門した子どもたちがいます。

私は、入門した子どもと親に必ず言うことがあります。

「将棋ばかりさせないでください。」ということです。


「外遊びやスポーツで体を作ることも大切です。何より体力がないと、早く勝とうと焦って攻めたり、つらいときに辛抱できないということもあります。」

「頭脳も体の一部です。外遊びで空間認知能力を高めたりすると将棋にも生きてきます。」

「音楽や美術など芸術を楽しむことも大切です。」

「親が絵本を読んであげるなども大切です。」

「自分で、お話しをつくるなどする空想的な行為はとてもいい。」

等々、将棋だけをしないように指導しています。


将棋は、バランスの大切さも教えてくれます。

私は「心、体、頭のバランス」が大切と思います。

逆を言えば、体を鍛えるだけ、外遊びだけ、でいいのでしょうか?

私は、将棋の中にあるバランスを大切にする心構えから、

「心、体、頭」のそれぞれが大切と思います。

そして、バランスを大切にする考え方は、「そのものの本来の姿」を考えることにも

つながっています。


さらに、なぜ将棋だけしていてはいけないかというと、

将棋には、『ひらめき』や『自由な発想』が大切だからです。


将棋では、序盤、中盤、終盤で、頭の使い方が違います。

決まったパターンを見抜く力だけでなく、何が良いのかよくわからない状態で指し手を選ぶためには、「やわらか頭」が必要だと感じます。そして、そのような「やわらか頭」の養成には、「考える」こと以外も大切だと思うのです。

また、やわらか頭を働かせるには、「考える自由さ」や「考える余白」が必要になると思います。


私は、羽生名人の強さは、理性と感性を融合させ、指し手に表現できるからだと感じます。


理性と感性を融合させ表現できる力を持つためには、将棋だけしていてはいけないと思います。


だからこそ、私は、「将棋だけをさせないでください」と言うのです。


さて、SHIEN(支援)を考えるとき、目の前にあることばかり考えていませんか?

将棋が強くなるために、将棋だけでなく他のことをやったほうがよいように、

SHIEN(支援)においても、そういうことがあるのではないでしょうか?


「そのものの本来の姿」「理性と感性の融合」「目の前のもの以外からも発想する」

「考える余白」「やわらか頭」などは、

きっと、SHIEN(支援)にも使える考え方であろうと思いますし、メンバーの考える力を高めることは、組織としての思考結果のレベルを高めることにつながるでしょう。

 

教育計画研究所

重松  孝

 

[こんなシゲちゃんです]
生まれたのは、新幹線開通、東京オリンピックの頃です。このあたりの生まれの人間は、組織重視の上の世代と個人重視の下の世代の間であり、どちらの意見も良くわかる気がします。
最近の若い人を見て、上の世代の人は、イラつくことが多いのではないでしょうか?この事態を解消するために、「上の世代のための若い人を育てる講座」を練り上げました。ご興味ある方は、ご連絡ください。