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第6回-ポーランドの交通インフラ

作成者 admin 最終変更日時 2010年04月16日 15時57分

ポーランドの交通インフラ

 

road

 


 ポーランドの国土は日本の約8割の面積を持っていますが、形としてはやや横に延びた長方形で、南北約500Km、東西で600Kmと割とコンパクトにまとまっています。その上、ほとんどが平地ですから、本来、交通には便利なはずなんですが、実際はなかなか厳しいものがあります。

 まず、道路網ですが、高速道路は非常に少ない。唯一まとまっているのはドイツからポーランド南部を横断するA4という道路ですが、どうもこれはドイツ時代のアウトバーンの名残のようです。その他では国土の中心を南北に縦断する道路もあり、社会主義時代の自慢の道路なんだそうですが、信号や速度自動取締り装置が多く設置されており、せいぜいきれいな一般道というところです。ということで、国土のほとんどは地道なんですが、残念ながら寒冷地で凍結するせいもあり、あまり状態は良くありません(つまり、結構穴だらけということです)。しかし、制限速度は地道でも90キロなので皆さん飛ばしますね。また、片側一車線で、かつトラックとか農業用トラックなんかも一緒くたです(時速90キロと20キロが同居している!)ので、とにかく追い抜きが必要です。

 ヨーロッパって、自動車市場としては特異で、ここだけマニュアル比率が9割以上でディーゼル比率も非常に高いんですが、特にマニュアルは追い抜きの必須アイテムという面があります。ただ、ありがたいのは大都市はともかく、普通の集落ではほとんど信号がないことです。ですから、集落では減速し、集落と集落の間では飛ばす、というのが基本的なパターンです。


 では鉄道はと言うと、路線網は非常に細かく整備されていますが、どうもメンテナンスに難があるとのこと。筆者の住む町は車で1時間くらいのところに大都市があるんですが、こことは鉄道でもつながっている。しかし、以前は所要時間1時間半だったのに最近は2時間かかるとかで、これが何と保線の状況が良くないので安全のために減速しているかららしいんですね。


 飛行機ですが、国の形が正方形に近いせいで、国内線は中心のワルシャワと周辺の都市を結ぶものしかありません。国際線は各都市からそれなりに飛んでいますが、残念ながらポーランド国営航空は慢性的な経営不振で、身売り話が絶えません。そのかわり、各国の格安航空は元気いっぱいで、特に出稼ぎの多いイギリス・ノルウェイ・アイルランドへの直行便はいつも満員の状態です。


 こうしてみると、ポーランドのボトルネックはひとえに交通インフラですね。外国からの投資も、特に製造業は先ほど書いたA4沿いに集中しています。ですから、国の発展も地方地方で相当不均衡になってしまっています。しかし、それだけにまだまだ発展のポテンシャルがあるのも事実かと思います。